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東京都世田谷区「ほっとスクール希望丘」
不登校児童支援施設を視察
1月12日(金)、日本共産党横浜市会議員団(5人)は東京都世田谷区にある公設民営のほっとスクール「希望丘」に伺いました。
世田谷区では、1995年度より、不登校の児童・生徒が安心して過ごすことができる「心の居場所」として「ほっとスクール」の事業を開始し、区内で2か所のほっとスクールを運営し支援に取り組んできました。2012年度以降、区内における不登校の児童・生徒数は増加傾向にあり、ほっとスクールでの定員超過などが課題となっていたことから3か所目となるほっとスクールを開設することとし、区立中学校の統廃合に伴う跡地を活用し整備する複合施設内にほっとスクール「希望丘」とし
て2021年2月に開設しました。抜粋:世田谷区教育委より
増え続ける不登校児童・生徒
文部科学省は、2021年度の不登校児童生徒数が全国で 24万5千人と過去最高となったと発表。
横浜市においても、不登校児童生徒数は2024年度に 8,170人と、5年間で約 1,7倍に増加しています。
党市議団は、様々な原因で不登校になる子どもたちに寄添う居場所づくり・教育支援は市政の重要課題と位置付けており、公が財政支援する公設民営のフリースクールの実践を学び、横浜市の課題解決に向けた提案に活かせるようにと視察を行いました。
保護者負担なし子どもの意思尊重
世田谷区教育委員会の担当課長と、施設長から概要や方針の説明を受け、施設内を見学。ワンフロアに開放的なホール、学習室、相談室、キッチンなどがあり、木のぬくもりを生かす空間が特徴的です。定員は50人で、登録者数は約100人。平均出席数は35人程度。スタッフは常勤7人・非常勤3人+事務局等の体制です。区からの委託です。
通室するにあたって、①本人が希望していること、②保護者が希望していること、③世田谷区在住の小中学生(私立通学でもOK)が条件。保護者負担(利用料)はありません。開室時間は、学校開校日に準じて平日の9時30分から15時。ほっとスクールに出席した日数は、学校の出席日数として扱うよう調整を行います。一週間の時間割は子どもたちとスタッフが話し合って決めています。
施設が大切にしていることは、ひとりでいたい、みんなと居たいという個人の意思を尊重し、まずは安心できる場所になること。しだいに、やりたいことや興味感心が言葉や行動に出てきた時にスタッフがサポート出来るような明るい空間づくり、サークル活動やカリキュラム、話し合いの時間を積極的に設けるなどの工夫を凝らしていることが伝わりました。視察で学んだことを横浜市政に活かしていきたいと思います。視察報告書は後日団HPに掲載予定です。