市長選挙を受け、林市長は「カジノは白紙状態」と明言。しかし、IR(カジノ)誘致を示唆する山下ふ頭の開発計画を見直ししていません。3/6の港湾局審査で、党市議団は「白紙と言うなら計画にしっかりと示せ」と迫りました。
米IR大手が「構想」を提示
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の日本進出を狙う米IR運営大手が候補地の一つに横浜を挙げ、文化・芸術・エンターテイメントを中心とした構想を2月27日に発表しました。
市の計画に瓜二つの米IR大手の「構想」
市が策定した「山下ふ頭開発基本計画」には、山下ふ頭マスタープランが示され、ふ頭の先端エリアを「文化・芸術・エンターテイメント・宿泊による滞在ゾーン」と位置づけています。
メリットあればIR受け入れるのか IR前提でないことを計画に示せ
市長が、2月の会見で「開設する自治体にしっかりとしたメリットがないといけない、子どもの教育や芸術関係に向けられるなど税収がどのように上がるのか、使途がどうなるのか、明快にされなければいけない。そのあたりも深めていただきたい。そうしたことにも注目して全体像をしっかりとみていきたい」とコメントしています。
党市議団は、「メリットがあれば(IRを)受け入れるようにというふうにみえる、白紙と言っているのに整合性が取れない」と批判。その上で「市長が白紙と言うのであれば、マスタープランにはIRが前提じゃないということをはっきりさせるべき」と計画のやり直しを求めました。
米IR大手からオファーきてない
港湾局長は、「(米IR運営のオファーについて) 特にきていない、接触もしていない。27年の基本計画の時点でIRを前提にしていない」と答弁をしました。
IR誘致…地元議会の承認を要件に
政府は、カジノを含む統合型リゾート(IR)について、受け入れ先の地方議会が「整備計画」を議決によって承認することを義務付ける方針を固めたと報道されました。「カジノはいらない」という市民の声を反映する議会にする必要があります。引き続き市に対して、カジノ誘致を断念させるまで強く働きかけていきます。
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