2019年度、2020年度に使用される中学校道徳教科書の採択が、8月1日(水)開催の横浜市教育委員会会議で行われる予定です。
8月1日(水)
傍聴受付:横浜開港記念会館
時間はまだ未定ですが、昨年は12:45~13:15。近日中に教育委員会ホームページにて発表されます。
傍聴の定員は20人ですが、抽選に外れた方に向けて、開港記念会館内で映像中継が流される予定です。
370万人都市で、たったの20人程度の傍聴定員は異常
昨年の小学校道徳の教科書採択では、直接傍聴が認められたのはわずか24人でした。傍聴抽選を外れた多くの人には、資料も映像もなし、会議の音声を聞かせただけです。
隣の川崎市では直接傍聴の定員180人以上の会場で行っています。
「なぜオープンにしないのか」という市民の批判を受け、今回は映像中継されることになりましたが、370万人都市で、たった20人程度の傍聴定員は異常です。
無記名投票、採択同数だと教育長が即決…これでいいのか
「横浜教科書採択連絡会」は、多くの傍聴を呼びかけるとともに、横浜市教育委員会の教科書採択について、次の問題点を指摘しています。
●これまで、採択の審議にあたっては教育委員が教科書名を一切言わずに審議してました。さらに、採決は無記名投票でした。教育委員の説明責任を果たしていません。
●昨年の小学校道徳の採決では、3対3の同数になりました。再討議をすることなく教育長が即決しました。十分に審議を尽くすという趣旨に反します。
得目を付けないで
…愛国心などの22の徳目の達成度など
また、次の教科書は、子どもの心に成績をつけるなどの問題点を指摘しています。
■現役政治家の教科書掲載は、政治的公平性を配慮して避けますが、「日本教科書」の教科書では本文に関係なく、安倍首相の演説を掲載しています。
■「日本教科書」「廣済堂あかつき」「教育出版」は、愛国心などの22の徳目の達成度を段階を付けて生徒に自己評価させています。徳目の押し付けになります。
■―上記3社の教科書には偏った価値観の押し付け、考えさせる前に結論ありきの教材、歴史的背景や科学性が欠落した教材などが多く取り上げられています。
◇週刊ニュース「こんにちは白井まさ子です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。