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2027年に旧上瀬谷通信施設跡地(瀬谷区・旭区)の一部で開催される予定の国際園芸博覧会=花博の基本計画案が発表されました。(実施主体の2027年国際園芸博覧会協会が作成。8月1日現在、協会職員76人中43人が市職員です)
計画案について、市民意見・アイデアを8月24日まで募集しています。ぜひ市民意見を送ってください。
計画案詳細と市民意見は
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花博…このままでは危ない
日本共産党横浜市議団は、「環境と共にいきる」などの花博開催の意義と方向性には賛意を示していますが、現状の計画には重大な問題があり、計画の抜本的見直しを求めています。
問題① 交通アクセスに重大な欠陥
有料入場者数を1000万人を見込んでいます。しかし、入場者の約4割を輸送するはずであった新たな公共交通システム(金沢シーサイドライン的なもの)は、事業者が見つからず花博までの開業断念。代替案としてのシャトルバスなどで予定入場者数を輸送できるのか、専用レーンの新設も容易ではなく疑問です。にもかかわらず1000万人の有料入場者数を基にした計画の規模は当初のままです。
問題② 莫大な費用と市民負担リスク
会場建設費は320億円と見積もっています。このうち3分の2を国と市・県が負担し、残りの3分の1を民間が負担するとしていますが、その保証はどこにもありません。運営費の360億円は、入場料収入・物販等で賄うとしていますが、これは100万人の来場があることを前提にしています。そもそも1000万人を輸送できるか不透明ななか、計画を現実的なものにする必要があります。現状では赤字が出て、最終的に市民がその負担をかぶる可能性は大と言わざるを得ません。
他にも、自然環境保全や汚染土壌の問題もあり、開催までに乗り越えなければならないハードルがいくつもあります。党市議団として、「やって良かった」と市民が思える花博となるよう、引き続き問題点の指摘と改善提案を行っていきます。